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季節事に使われる禅語の読み方と意味を紹介します。
(時期は多少前後することもあり考え方には違いがあります)
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一期一会 「いちごいちえ」 |
一期は一生、一会は唯一の出会い。
以前映画の題名にもなった言葉で、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
当初は「今日の出会いを大切にしよう」という教訓のように思っておりましたが、
茶道を学んでいくうちに、もっと重い「覚悟」や「決意」ご込められているのだと知りました。
茶席で同じ人々が会するとしても、今日は一度限りの茶会であるので全身全霊で取り込む気持ちの意味。 |
日々是好日 「にちにちこれこうにち」 |
晴の日も雨の日も楽しい日も辛い日も、全てが人生最良の日であるいう意味。
個人的に思い入れのある言葉ですが、どんなに嫌な事があっても一日と言う価値には変わりなく大切なものです。
どんな日でも「今日は良い日だった」と思えるような、心のゆとりを持った大きな人間になりたいものです。
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和敬静寂 「わけいせいじゃく」 |
和にはじまり、敬・清を通じて深まり、寂滅の境地に至って円融するの意味。
茶室の凛とした空気の中、釜の湯の音や茶筅の音を聞いていると、仕事などに忙殺されていた気持ちがリラックスできます。
最近はそんな時間を持てる事が最高の贅沢に感じる事が出来ます。 |
主人公 「しゅじんこう」 |
自らの主人公は自らをおいて他にはない、ご主人さまという意。
恥ずかしながら、禅語とは思っておりませんでした。
どんな時でも他人に流されず自分の意思を持ち、
自分の人生という物語。つらい事悲しい事も時にはあるけれど、その物語をハッピーエンドにするのも自分自身。
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清坐一味友 「せいざいちみのとも」 |
小さな茶室に数人の仲間が集まり、1つの釜の茶を点じ、ともに味わい心も一つになったすがすがしさの意味。
お茶を飲み、集まる事で和が生まれ友と呼べるようになるのか、友と共に一つの空間で過ごしている時間がすがすがしいのか。
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喫茶去 「きっさこ」 |
お茶でもおあがりなさいという意味。
晴れの日でも雨の日でも、どれだけ自分自身が忙しくてもどんな相手でも、相手を気遣い
「ちょっと一服どうぞ」とお茶をお出しできる心のゆとりが欲しいものです。
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